【就活生必見】採用経験15年の担当者が企業を見極める質問総まとめ
企業の本当の姿を見抜くためにはどんな質問をすればよいのか?
就活している学生の皆さんは1社以上の企業説明会に参加しているはずです。
知らない企業に入社するはずないですからね!
一生に一度の新卒就職活動。
企業選びに失敗したくない。
「こんなはずではなかった」と思いたくない。
そんな時、企業に対する「質問」がとっても重要になってきます!
でも「何を聞けばいいの?」「どう質問すればいいの?」と迷う人も多いのではないでしょうか。
ここでは私が採用現場で10年以上、就活学生と接触してきた経験から皆さんに有益な情報が提供できればと思います。
【実際にこんなことを聞かれました】
私が採用活動で学生から質問された内容は以下のとおりです。
仕事の内容について
◊1日の仕事の流れを教えてください。
◊入社1年目はどんな業務を担当しますか?
◊チームで働くことが多いですか?個人の仕事が多いですか?
◊仕事で大変だったことは何ですか?
◊どんな時に仕事のやりがいを感じていますか?
社内の雰囲気・人間関係
◊社内の行事などはありますか?
◊どんなタイプの社員が多いですか?
◊事業所の雰囲気はどんな雰囲気ですか?
キャリア・成長について
◊入社後の研修制度はどんな内容ですか?
◊キャリアアップのためにどんなサポートがありますか?
◊どれくらいでリーダーや管理職になる方が多いですか?
◊どのようなタイプの職員がキャリアアップしていますか?
働き方・制度について
◊残業はどのくらいありますか?
◊有給休暇は取りやすいですか?
◊福利厚生で特に人気のある制度は何ですか?
◊男性の育児休暇はとれますか?
学生時代の過ごし方について
◊入社前にやっておいて良かったことはありますか?
◊学生時代の経験で今の仕事に役立っていることは何ですか?
社員個人への質問(座談会向け)
◊就活のとき、どうしてこの会社を選びましたか?
◊実際に働いてみてギャップはありましたか?
◊やりがいを感じるのはどんなときですか?
いかがでしょうか。どの質問も、それぞれの学生が、どんなことを気にしているのか
よく分かる質問内容ですね。
【質問することで就活が成功する3つの理由】
企業から「何かここまででわからないことありますか?」「何か質問ありますか?」
と聞かれて黙っていることほどもったいないことはありません。
一生に一度の新卒企業選びです。
失敗しないように、恥ずかしがらずに後ほど説明するポイントをおさえて落ち着いて質問してみましょう!
① ネットじゃわからない「リアルな情報」が手に入る。
採用ページにはいいことばかり書いてあるけど、実際の働き方や雰囲気までは見えてきません。
たとえば・・・
1年目の仕事って本当に任せてもらえるの?
残業や休みの取りやすさってどうなの?
こういうことは、説明会で質問しないと分かりません。
② 質問すれば、「この学生、いいな」と思ってもらえる。
企業の採用担当者も、ただ黙って聞いている学生よりも、ちゃんと質問してくる学生に好印象を持ちます。
「当社のことを真剣に知ろうとしてくれてるな」と思ってもらえる=選考でもプラスになることが多いです。
受け身の学生だと、「あまり当社に興味がないのか・・・」「とりあえず聞いているだけか・・・」などの印象になってしまいます。
もちろん、無理に質問をする必要はありませんが、気になったことは質問するべきです。
③自分に合う会社かどうかが見えてくる。
「この会社なら頑張れそう!」と思っても、実際に働いてみたら「なんか違った・・・」では遅いですよね。
これは企業にとっても学生にとってもお互いによいことではありません。
質問することで、
社員の人柄や考え方
社内の雰囲気(フラット?体育会系?真面目?)
が見えてきます。
でも質問の仕方によっては相手に上手く伝わらなかったり、当たり障りのない回答をもらって
結局どういうことなのかわからない、という事態に陥ることもあります。
実際に私も学生の質問が「いったい何を聞きたいのか、よく分からない」というケースがありました。
【質問の注意点】
企業への質問は内容やタイミングによって求職者の印象が大きく左右されてしまいます。
また「~に関心をもっているから○○について知りたい」や、曖昧な表現を避けて聞くことで
質問の意図もはっきりしてきます。
以下に「質問するときの注意点」を5つにまとめました。
①「調べてもわからないこと」を聞こう
企業ホームページやパンフレットでわかることではなく、現場の人だからこそ答えられることを聞くと
印象もよくより会社の事を知ることができます。
◆NG例:「会社の理念はなんですか?」(→HPに書いてある)
◆OK例:「理念が現場でどのように活かされているか、具体的な事例やエピソードがあれば教えてください」
②「あなたの興味」に紐づけて聞こう
「ただ質問する」よりも、「私は●●に興味があるので、~について教えてください」と伝えると、前向きな印象になります。
◆例:「私はチームで働くことにやりがいを感じます。御社ではチームで仕事を進めることが多いですか?」
③「はい/いいえ」で終わらない質問をしよう
答えが広がる質問をすると、相手も話しやすくなります。
◆NG例:「女性は働きやすいですか?」
◆OK例:「女性社員のキャリアステップについて、実際の例があれば教えてください」
④ 社員個人の「実体験」を聞くとリアルがわかる
談会や懇談会では、その人ならではの経験に注目しましょう。
◆例:「入社1年目のときに印象に残っている仕事はありますか?」
◆例:「やりがいを感じた瞬間や、苦労したエピソードを教えてください」
⑤ 雰囲気を見て「質問しやすいタイミング」を選ぶ
質疑応答の時間や「何か質問ありますか?」と聞かれたタイミングを狙いましょう。
緊張しても、メモを見ながら聞くのはOKです。
このような感じで自分にマッチしそうな企業かどうか質問して見極めましょう。
とはいえ、企業の担当者としては欠点や課題となっている部分は話をしたがらないし
オブラートに包んで回答するケースも実際にはあると思います。
私も実際に鋭い質問をされたときに回答するのに困ったケースがあります。
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でもどの企業にも欠点は必ずあるものです。重要なのは課題や欠点をそのままにしている
会社かどうか、その課題を放置せず真摯に真正面から解決しようと取り組んでいるかどうか
ではないでしょうか。
今はアサヒサンクリーンの採用担当者として、この福祉業界・訪問入浴のパイオニアとして、
取組み内容を含め、課題や欠点について自信をもってお答えしています。
日本の社会問題に取り組んでいる・やりがいのあるお仕事ですから隠す必要は全くないと思っています。
皆さんも企業の見極めとして、いいところばかり説明する会社か、しっかり課題や欠点も
説明してくれる会社かどうかも判断材料のひとつにするのもよいかと思います。
以下は、企業の人事担当者から「よりホンネを引き出しやすい」質問かと思いますので
是非実践してみてください。
【企業の実態・社員のホンネを引き出すための質問】
「御社の強みは?」など抽象的な質問よりも、社員の経験に関連させた質問(具体的)の方が、答えやすく本音が聞けますよ!
例えば・・・
「御社の強みは何ですか?」を社員の経験に関連づけて、より具体的にした質問にしてみます。
↓
「新入社員の立場から感じた「この会社にしてよかった」と思う点は何ですか?」
「競合他社と比べて「ここは負けない」と感じる部分はどこですか?」
「実際に働いていて「この会社ならでは」と感じることはありますか?」
いかがでしょうか。
このように経験やエピソード、社員が実際に感じていることを聞いてみるのがポイントなので
他の事を聞く際にも応用ができます。
「働きやすさ」について聞きたいとき
「働きやすい職場ですか?」
→「今の部署で実際にあった“働きやすさを感じたエピソード”があれば教えてください」
「やりがい」について知りたいとき
「仕事のやりがいは何ですか?」
→「最近の業務で、達成感を感じた具体的な出来事を教えてください」
「成長できる環境か」知りたいとき
「成長できますか?」
→「入社してから今までで、一番成長を感じた瞬間はいつですか?」
いろんなケースに応用できますので是非試してください!
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ここまでいろいろと書かせてもらいました。
自分にマッチしそうな企業かどうか質問して見極めましょうとも書きました。
でも私は採用活動に携わっていて「自分に合った企業」なんて、そう簡単に見つけられるものではないと思っています。
ではどうしたらいいのでしょうか?
それは「自分が合わせやすい企業を見つける」ことです。
【自分が合わせやすい企業を見つけること】
自分が合わせやすい企業を見つけるという考え方は柔軟に環境へ適応していこうとする
姿勢であり、現実的かつ前向きなアプローチだと思います。
自分が合わせることができる企業か。
前述した「この会社は自分に“合ってる”か?」ではなく、「この会社なら、自分が“無理せず合わせられそう”か?」という視点で考えると、
より広範囲に企業を見ることができ、就職後のミスマッチもかなり減らせると考えています。
ポイントは自分の性格・価値観・働き方を基準にし、無理なく合わせやすい会社かどうかを見極めることです。
以下、目的別に紹介します。
✅ 目的①:価値観や考え方の“ズレ”が小さいか知る質問
「新人が意見を言うとき、どんな雰囲気になりますか?」
→ 発言しやすい文化か、慎重に空気を読む必要があるかが分かる。
「上司との関係性はフラットですか?それとも上下関係がしっかりしていますか?」
→ 自分が馴染みやすい距離感を想像できる。
✅ 目的②:社内ルールや慣習が“受け入れやすいもの”かを知る質問
「服装や髪型などのルールはどの程度ありますか?」
→ 自分のライフスタイルに無理がないかを判断。
「休暇の取り方について、暗黙のルールなどありますか?」
→ 自分が“合わせやすい文化”かを見極める。
✅ 目的③:働き方の柔軟さ・自由度を知る質問
「業務の進め方は、個人の裁量が大きいですか?それともマニュアル重視ですか?」
→ 自分のタイプに応じて、どちらの環境が“合わせやすい”かを想像できる。
「時間の使い方について自由度があるのはどんな点ですか?」
→ 自分なりのペースで働けそうかの判断材料に。
✅ 目的④:人間関係の距離感が“自分に合う”かを探る質問
「職場での人間関係を、家族的・ドライなどで表すとしたら、どんなイメージですか?」
→ 自分が“自然体で関われそうか”がわかる。
「ランチや休憩時間は、みなさん一緒に過ごされることが多いですか?」
→ 群れる文化か、個人主義的かのヒントに。
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皆さん 参考になりましたでしょうか。
ここに書いたことはあくまで私の採用活動の経験から感じたことを書いたまでです。
共感できない部分も多々あるかと思いますが、就活を成功させるために少しでも活用できる部分がありましたら
是非ご活用下さい。
面接などの選考試験は「企業と自分の相性の確認作業」です。
評価ではないので自分を否定されたわけでもありません。
質問はあなたに合う企業に出会うための重要な第一歩です。堂々と、自分らしく!相性の確認作業をしていきましょう。